週刊ザコいおたく

早稲田大学初のおたく情報誌を刊行するサークル「ギークタイムズ編集部」の公式ブログ兼電子版です。毎週金曜日に更新します。

アニメ「魔法戦争」を考える

 アニメオタクにとって、季節の節目というのは春に限らず別れの季節だ。こうしている間にも、2014年1月から放送を開始した1クール作品は続々と最終局面に突入している。今まで積み重ねてきた描写の数々がドミノ倒しやピタゴラ装置のように互いに作用し、物語は幾重もの感慨をまとってクライマックスへ駆け抜ける。ああ、《面白いアニメ》ならば、確かにそうあるべきであろう。けれどもそうじゃないヤツらだっているのだ。しかもこの冬に関して言えば、私の想定外の領域を悠々と闊歩する『怪物』が潜んでいた。

 

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スターライト学園ブログがあった時代

皆さんアイカツ!を知っていますか?

アイカツ!とはアイカツ!カードと呼ばれる衣装カードを組み合わせてアイドルをコーディネイトし、オーディションを受けて合格を目指す国民的アイドルオーディションゲームである。プレイヤー層は少女たちだけではなく、少女の母親、若い女性、果ては成人男性など、様々な世代の人たちから支持されています。特にアイカツ!を嗜む成人男性のことをアイカツ!おじさんと呼び、色々と物議を醸したり醸さなかったり、何かと話題にことかけない人たちです。(私も成人男性です)

 

さて、タイトルにあるスターライト学園とはなんなのか?スターライト学園はアイカツ!に登場するアイドル養成学校のことで、主人公を含め、登場するアイドルの多くが在籍している名門校です。そして、スターライト学園ブログはスターライト学園所属のアイドルたちが更新するブログなのです。ブログの内容はアイカツ!カードの紹介や宣伝であったり、アーケード稼働開始と同時期に放送開始したアニメ「アイカツ!」のストーリーに沿ってアイドル(更新者)視点でアニメをおさらいしたりするものです。

                      

私も定期的にスターライト学園を読みながら「そういえば今週はこんな話だったなぁ」とか「おとめちゃん可愛いなぁ」とか「このブログ読み込んで文体模写するぞ」とか考えたりして、毎回更新を楽しみにしていたのですが・・・

2013930日の更新された記事にサラっと最後のブログだと書いてあったのです。スターライト学園ブログが終わっちゃうなんて、おとめショックなのです~>< 

まぁショックを受けました。

 

なぜブログが終わってしまったのか?大人の事情とかあるのでしょうか。(ちょうど一期が終わり、二期が始まる前だったのでキリが良かったからでしょうか)

今はもう皆が某アイカツ!アニメ公式Twitterアカウントの某BD担当の書くショートストーリーを読んで騒いでいるから、スターライト学園ブログのことは忘れてしまったのかなと思うとちょっと淋しく思います。(ここだけの話、某アイカツ!アニメ公式Twitterアカウントが垂れ流しているショートストーリーよりも面白いと思っていました)

 

この記事を読んでスターライト学園ブログを思い出した人や興味を持った人は、今もスターライト学園ブログ自体残っているので、ぜひ読んでみてください。

 

 

(編集員Y)

「面白くなさ」から見るゆゆ式

 ゆゆ式というアニメがある。ある人はそれを哲学と言い、ある人はそれを救済と言う。ゆゆ式は4コマ漫画が原作のいわゆる日常系アニメであり、アニメを大まかにジャンルに分類すると「けいおん」「Aチャンネル」「きんいろモザイク」等と同じカテゴリーであろう。ゆゆ式は多くの人に救済をもたらす素晴らしい作品であるに関わらず、(少なくとも)私の周りでは「面白くないから切った」「つまらない」「脳に障害を起こす」という意見が散見される。

 

 ではことアニメにおいて「面白さ」とは一体何なのだろうか?例えば弱虫ペダルのような熱いストーリー、アニメ版アイドルマスターの20話「約束」のような感動するストーリーもそれぞれ違った良さがあるだろう。日常系アニメで言えば上で挙げた「けいおん」は女子高生の日常を描く中に、バンドの活動やライブシーンを盛り込む事で多くのファンを獲得して空前のムーブメントを生み出した。自称アニメオタクをやってる人間でまさかけいおんの楽曲を聞いたことの無い人はいないだろう。

 

 例に挙げたアニメの面白さはアニメに出てくる登場人物や団体の夢、目標に起因する。弱虫ペダルなら「自転車競技インターハイに出場する、優勝する」だしアイドルマスターなら「トップアイドルを目指す」、けいおんなら「楽しい日常を過ごしながらも文化祭等の舞台でライブ演奏を行う」であろう。ではゆゆ式ではどうだろうか?ゆゆ式は日常系アニメのカテゴライズに恥じずまさに女子高生が過ごす日常を描いているだけである。一応情報処理部という部活動が存在するが、大会などがある訳でもなくダラダラと過ごしているだけである。話の軸となる目標やイベントがないのだから、物語が面白くならないのは当然の理であろう。ただこの「面白くなさ」がゆゆ式の本質であると私は考える。

 

 ゆゆ式の物語は唯、ゆずこ、縁の3人の仲良しグループを中心に進んでいく。この3人については、元気印のお調子者のゆずこ、ツッコミ役の唯、マイペースな縁というキャラクターであると思うだろう。ただこれは誰に対してもそうある訳ではない。3人でいるときは割とはっちゃけた印象のあるゆずこだが、あまり仲の良いとは言えないクラスメイトや目上の人と話をする時は礼儀正しい一面を見せるし、唯だってこの2人にするように激しい言動は他人には見せない(縁はいつもマイペースかもしれないが…)。これはこの3人がこの3人である為に、例えばTRPGでプレイヤーがそれぞれ自分の役割を全うするように、3人の間のルールで行動してるのである。故にこの3人にしか分からない空気というものがあるしそれを無理に視聴者に理解させようとはしない。ギャグの描写だって派手なオーバーアクションで視聴者を楽しませるという事はしない。この3人が楽しければそれでいいのだ。

 

 ただしゆゆ式が日常系アニメとして拘ってる部分もある。それは「リアリティ」である。高校が舞台という事で教室でのシーンが多いのだが、実際に教室を借りてモデルを座らせてここからだとこう見えるといった取材を行ったという。その成果か、ゆゆ式は同じ教室の描写でも飽きがこないように多方面からの描写が多く見られる。他には服装も拘りが感じられ、学校ではないシーンで私服を着ている場面は毎回衣装が違う上に、同じ回でも日をまたげば違う服を着ているという徹底ぶりだ。またトイレに行く描写が多いのも特徴でこれも女子高生のリアルな日常を描いているように思える(読者の皆さんの高校時代を思い出して頂きたい。高校が男子校なら中学、小学校と… 毎回休み時間にトイレに行く女子はいませんでしたか?)。また、作品中に唯ゆずこ縁とは別に3人グループが登場するのだが、物語が進んでいくにつれてちょっとずつ打ち解けで仲良くなっていく、女子高生の微妙な距離感も感じられる。

 

 とりあえず週間ザコいおたくの船出として、私の好きなアニメ「ゆゆ式」に対する簡単な考察と紹介を掲載する事にした。ギークタイムズとゆゆ式の発展を願いつつこれで締めたいと思う。(編集員Y)

完全保存版!早稲田大学おたくサークル名鑑、作ってます

 現在、私たちは来年度四月の新歓期での配布を予定している創刊号の特集「早稲田大学おたくサークル名鑑」の編纂を行っています。これは早稲田大学のあらゆるオタサーを網羅的に、かつマイルよりも詳しく紹介することを目的とするもので、新入生諸君の新歓期のサークル選びの手助けになればと考えております。

 

 さて、有名なおたくサークルの方々には既にメールを送付させて頂いたものの、世の中では数え切れない数のサークルが日々生まれている以上、我々もその全てを把握できる自信はありません。そこで、今月末までを目処に参加頂けるサークル様の公募を行っているので、「我こそはおたくサークルの中のおたくサークルだ!」というサークルの方はメールやTwitter等で一報頂ければすぐにも詳細についてのメールを送付させていただきます。あっと驚くようなサークル様からのお便りをお待ちしております。

 

 現在までに正式に参加の表明を頂いているサークル様は以下の通りです。

(敬称略)

 

 メールの方は下記アドレスまでどうぞ。

geektimes.w@gmail.com

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ギークタイムズ、はじまります

ギークタイムズとは

はじめに

 語るおたく、寡黙なおたく、強いおたく、弱いおたく、集うおたく、孤独なおたく…世の中には様々なおたく達がいて、彼らはそれぞれのジャンルの中で思い思いの生活を送っています。それは早稲田大学にあっても例外ではありません。

 そんな早稲田大学に生きる全てのおたく達に贈るきゃんぱすおたく情報誌、そして全てのおたく達の発信の場を作りたい、我々はそんな思いから立ち上がりました。

 

どうして「おたくタイムズ」じゃなくて「ギークタイムズ」?

 一口に「おたく」と言っても、それが指すジャンルはアニメから鉄道、ゲーム、廃墟に至るまで非常に多種多様です。しかし今日おたく(オタク)と言うと、アニメおたくとしてのニュアンスが強くなってしまいます。それでは「サブカルタイムズ」ならどうなんだと言われると、「サブカル」という単語本来の意味とその単語が帯びる雰囲気のズレによってこれまた意味が変わってしまいます。

  それでは全ての意味での「おたく」を包括するには一体どんな単語が相応しいのか?それを考える上でおたく論についての長大な議論をここで展開すると冗長になってしまうので割愛致しますが、おたくというのは本来「一定の物事に対して卓越した知識と情熱を持ち合わせている人々」のことなのではないでしょうか?

 そうした人々を指すのに適した単語を探した結果、世間では「技術オタク」として用いられている「ギーク」を採ることとなった次第です。

 

「週刊ザコいおたく」って?

「週刊ザコいおたく」はギークタイムズ編集部の公式ブログ兼電子版です。ここではギークタイムズの活動についてのお知らせに加えて、編集員による日々のちょっとしたおたくコラムも掲載していく予定です。また、行く行くは記事の公募も行っていく予定なので、是非ご期待下さい。